なんとなく気づいてはいるが、はっきりとした理由は分からないことってよくありますよね。
この本には、もし、寅さんがいたなら、「それを言っちゃおしまいよ。」と思わず言ってしまうような事実が並べられています。
そのままにしておきたいような話題にもズバッと斬り込んでいます。
エビデンスがそう示すのであれば、行政が責任を持って政策面できちんと対応するべきな内容も含まれています。
探せば、いろんなエビデンスが公開されているんですね。
文庫本の割に、中身が濃く、紹介したいポイントが沢山あります。
ポイントは以下です。
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バカは遺伝なのか?結論だけを先に言うならば論理的推論能力の遺伝率が68%一般知能(IQ)の遺伝率は77%だ。これは知能の違い(頭の良し悪し)の7から8割は遺伝で説明できることを表している。しかし現在の学校教育はそのような子供の存在を認めないから不登校や学級崩壊などの現象が多発するのは当たり前なのだ。依存症精神病は遺伝するのか?失調症の遺伝率は双極性障害(躁うつ病)と並んで極めて高く80%を超えている。遺伝率80%と言うのは8割の子供が病気にかかると言うことではないが、身長の遺伝率が66%体重の遺伝率が74%であることを考えればどのような数字がある程度イメージできるだろ。安定心理学サイコパスに分類されるような子供の場合、その遺伝率81%で、環境の影響は2割弱しかなかった。幸福ホルモンと呼ばれるセロトニンは脳内の濃度が高いと楽天的になり、レベルが下がると、神経質で不安を感じやすくなるとされている。このセロトニンを運搬するトランスポーター遺伝子には、伝達能力が高いL型方と、伝達能力が低いS型があり。その組み合わせでLL型方、SL型、、SS型の3つが決まる。本当は大きな地域差があり日本人の場合約7割がSS型でLL形は2%と世界で最も少ない。これが日本人にうつ病や自殺者が多い遺伝的な理由だとされている。この不安感と引き換えに高い知能を手に入れた。スーパーZIPに住む新上流階級はマクドナルドのようなファーストフード店には近づかず、アルコールはワインとクラフトビールでタバコは吸わない。休暇はバックパックを背負ってからカナダや中米の大自然の中で過ごす。知識社会とは知能の高い人間が知能の低い人間を搾取する社会のことなのだ。心拍数と反社会的行動の因果関係。心拍数の低さと反社会的攻撃と行動はなぜ相関するのだろうか?理由1恐怖心のなさ。2心拍数の低い子供は高い子供よりも上完了が直感力が低い。3心拍数の低い子供刺激を求めて反社会的な行動に走ることが多い。覚醒度の低さは生理的に不快で、覚せい剤のような麻薬に手を染めるのかもしれない。だがもしその子供が知能や才能に恵まれていれば、社会的経済的にとてつもない成功を手にするかもしれない。そもそもベンチャー企業の立ち上げ立ち上げなど、それを知らない人間にしかできないのだ。
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大きな声では言えませんが、えー!そうだったの~って言うことも沢山載っています。
ひょっとしたら知らなくても良かった事もあるかも知れません。
この本に書かれている事は、子どもたちに聞かれた時、もし、知っていたら流石大人だなーと思われるかも知れません。
逆に、知らないと、無知な大人と思われるかも知れません。
例えば、教科書や新聞などでは取り扱いにくい話題も記載されています。
よく、エビデンスを見つけたなと感心してしまいます。
この本を読むと、人に話したくなる知識が一気に増えると思います。
驚きの事実が書かれていますので、気になった方はぜひ、読んでみて下さい。