ビットコインとブロックチェーンについて、誰に聞いたら良いでしょうね？
やっぱり、それなりの人に聞きたいですよね！
そこで、今回「『超』整理法」や「ブロッチェーン革命」の作品で有名な野口悠紀雄さんの本を参考に取り上げてみました。
日本はとても独自なデジタル文化を歩んで来た国です。
携帯電話のガラパゴス化の事は、誰もが知る事だと思います。
日本は、世界に先駆けて、手厚いサービスを展開してきました。
例えば、銀行のATMは銀行に行かなくても、駅やショッピングセンターにもたくさん設置されています。
つまり、現金を下ろす行為にほとんど手間がかかりません。
その結果、日本はキャッシュレス化が遅れてしまいました。
これは、銀行のサービスが発達しすぎているからこうなると野口さんは指摘します。
以下の引用は、質問に答える形で、野口さんがビットコインとブロックチェーンについて説明しています。
これを見るだけでもかなり割合で、ビットコインとブロッチェーンについて理解出来ます！
Q：通貨が広く用いられるようになると、問題が発生することはありますか？
第一の問題は税の徴収に関係します。第二の問題はキャピタルフライト（資本逃避）です。中国政府は中国の銀行がビットコインの取引に関与することを禁止しました。Q:ビットコインが抱えている問題は何ですか？
処理スピードが遅いことです。Q:問題解決のために、どのような解決が考えられたのですか？
一つはブロックのサイズを拡張しようという提案です。二つ目は、データを圧縮して書き込める量を多くしようというものです。Q:なぜ ビットコインの分裂騒動が起きたのですか？
ビットコインの使用改善方法をめぐる意見の違いによって生じました。Q:ビットコインの将来は？
ビットコインのスケーリング問題を解決する切り札として「マイクロペイメント・チャネル」や「ライトニングネットワーク」という仕組みが提案されています。Q:仮想通貨を利用して、フリーランサーとして働くことが可能ですか？
個人がフリーランサーとして収入を得ることが可能になると思われます。その第一は取引手数料がほぼゼロになることを利用した取引です。仮想通貨の第2の可能性は販売への利用です。専門情報サービス、アドバイスなどは十分ビジネスになる可能性があります。Q:「ビットコインアドレス」と「ウォレット ID」はどう違うのですか？
ビットコインアドレスとは銀行口座の口座番号のようなもので、1ｄR・・・などの英文字と数字で構成されています。
ウォレット ID は、パスワードとともに、ログイン時に使用する ID です。Q:メガバンクは、何のために仮想通貨を発行するのですか？
第一の理由はビットコインなどの仮想排除されないためです。Q:銀行の仮想通貨は、広く使われることになるのでしょうか？
仮想通貨が成功するかどうかを左右するいくつかのポイントがあります。第一は、どれだけ広い範囲の送金に使えるかです。第２のポイントは取引コストがどうなるかです。Q:仮想通貨の広がりに、中央銀行はどう対応するのでしょうか？
中央銀行が仮想通貨発行するというシナリオもあります。Q:中央銀行が発行する仮想通貨の利用が広がると、どんな変化が生じますか？
社会の基本構造は、大きく変わると考えられます。Q:今後、どのような仮想通貨が主流になるのでしょうか？
第1は、ビットコインのような仮想通貨が主流になるシナリオ。
第2は、メガバンクなどの銀行が発行する仮想通貨が主流になるシナリオ。
第3は、中央銀行が発行する仮想通貨が主流になるシナリオ。Q:ハッシュ関数とは何ですか？
素因数分解は「ある方向に計算するのは簡単だが、逆方向に計算するのは著しく難しい関数」です。こうした性質を持つ関数を「一方向関数」と呼びます。ハッシュ関数も「一方向関数」なのです。元のデータからハッシュを導くのは簡単ですが、ハッシュから元のデータを見出すのはとても難しいのです。Q:保険でブロックチェーンが使われるようになると、どうなるでしょうか？
「パラメトリック保険」とは、即時に保険金を払うものです。新しい保険は、従来の保険ビジネスにとって大きな脅威となるでしょう。Q:スマートコントラクトとは何ですか？
契約の条件確認やリコーが自動化されるということです。Q:ブロックチェーンを用いる公的認証とは何ですか？
土地登記書類の管理、徴税や社会福祉サービス、パスポートの発行、人口統計などの公共データの記録に役立てることが可能とされます。Q:予測市場はどのような動きをするのでしょうか？
大幅な価格変動による資産価値の変動をヘッジすることができる。Q:インターネットで遅れを取ってしまった日本と日本企業が、ブロックチェーンで逆転を果たすことは可能でしょうか？
変化に対応するには車内の人材の中心のシフトする必要があります。Q:法律体系の見直しが必要な側面がありますか？
個人は企業に雇用されずにサービスを提供することができるようになりました。そうした人々をどのように扱ったらよいのかが、いま問われているのです。Q:シェアリング・エコノミーとブロックチェーンがどう関係するのですか？
技術的な観点から見た場合の大きな変化は、仲介業者や管理者がいなくなることで生じます。これは、Airbnbや Uber のサービスが、ブロックチェーンによって自動的に運営されることで生じます。サービスを提供する人とサービスを受けたい人が、ブロックチェーンを用いて直接結びつくようになればAirbnbやUberは不要になります。Q:量子コンピューターが実用化された場合、IoT のセキュリティに問題は生じないのでしょうか？
IoT のために開発されたIOTA（アイオータ）と呼ばれる新しい仕組みのチェーンが2016年7月にスタートし注目されています。ビットコインのように取引を承認するマイナーに報酬を支払う必要がなく、取引手数料が無料になっています。Q:DAOとは何ですか？
ブロックチェーンを活用する事業は、経営者がいない授業です。これが新しい組織の形である 「DAO」 です。これは「分散自律型組織」（Decentralized Autonomous Organization）の略です。Q:ブロックチェーンを活用する組織における問題は、何でしょうか？
最も基本的な問題は、「ブロックチェーンによって運営される事業体で、基本的な意思決定をどうするのか」ということです。Q:AI やブロックチェーンが普及すると、人間の仕事はなくなってしまうのではありませんか？
DAOにおいては、人間にしかできない仕事が労働者の仕事の中心になるでしょう人間らしい仕事に専念して、働く喜びを実感できるような働き方が可能になるはずですQ:AIやブロックチェーンが普及しても残る「人間らしい仕事」とは、具体的にどのようなものでしょうか？
シェフは、料理を作るという本当にやりたい仕事だけに専念できるようになるのです。
1849年にカリフォルニアに金（ゴールド）が発見され、それを求めて世界中から人々が殺到しました。この時に起こったことは、多くを教えてくれます。本当に豊かになったのは、マイナー（金の採掘者）ではなく、ジーンズなど、マイナーが必要とするものを提供したリーバイ・ストラウスだったのです。あるいは大陸横断の馬車便を提供した、ウェルズ・ファーゴ（現在はカリフォルニア拠点とする銀行）でした。これから登場する DAO の時代において、誰がストラウスやウェルズ・ファーゴにあるかが問われています。Q:量子コンピューターとは何ですか？
量子コンピューターとは、量子力学の原理を用いて、計算速度を現在のコンピューターよりも飛躍的に向上させるコンピューターです。これには、デジタル型のものとアナログ型のものがあります。Q:量子コンピューターが実用化すると－ブロックチェーンに問題が起こらないでしょうか？
デジタル型の量子コンピューターが実用化すると、現在用いられている公開鍵暗号は、破られる可能性があります。【目次】
第1章 ビットコインとは何か？
1 ビットコインの仕組み
2 ビットコインは安全か？
3 キャッシュレス社会とフィンテック
4 ビットコインの分裂騒動
第2章ビットコインを実際に使うには
1 ビットコインはどんなメリットがあるのか？
2 ビットコインを購入し、管理するには
第3章銀行が仮想通貨を発行する
1 メガバンクが仮想通貨を発行する
2 中央銀行が仮想通貨を発行する可能性も
3 将来の通貨体制はどうなるのか？
第4章ブロックチェーンとは何か？
1 ブロックチェーンの仕組み
2 ブロックチェーンはどれほど重要か？
3 ２つのブロックチェーン パブリックとプライベート
第5章ブロックチェーンの応用が広がる
1 証券取引や保険、そして資金調達も変わる
2 スマートコントラクト、商品の履歴追跡
3 予測市場がデリバティブにとって変わる
4 ブロックチェーンと日本企業
第6章シェアリング・エコノミーとブロックチェーン
1 シェアリング・エコノミーとは何か？
2 シェアリングの普及のために規制緩和が必要
3 ブロックチェーンはシェアリング・エコノミーを進化させる
4 さまざまなシェアリング
第7章IoT とブロックチェーン
1 IoT とは何か？
2 IoT の展開にあたっての課題
3 ブロックチェーンが問題を解決する
第8章分散自律型組織 DAOが作る未来社会
1 DAOとは何か
2 DAOは働き方をどう変えるか？
3 DAOは社会をどう変えるか
4 DAOとこれまでの社会の衝突
5 量子コンピューターは、ブロックチェーンを破壊するか？
6 ブロックチェーンについてさらに学ぶには
初心者にも大変わかりやすく書かれていますので、どれを読んだらよいか迷っている方は、こちらを読んでみて下さい！
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